「まだできる」
「これくらい、がんばらないと」
「わたしが止まったら、誰も動かない」
そんなふうに、
誰にも頼らず、どこまでも無理をしてしまうときがあります。
でもある日ふと、
鏡に映る自分の顔が、
想像よりずっと疲れていることに気づく瞬間がきます。
──わたし、こんなに無理してたんだ。
その気づきは、
なにかを変える合図かもしれません。
今日のわたしは、
そんな“がんばりすぎた自分”に、
「おつかれさま」って言ってあげる練習をしてみたいと思うのです。
誰かに言ってもらえなくても。
誰かに認められなくても。
わたしが、わたしにそう言えたなら、
少しだけ優しくなれる日が来るかもしれません。
コモチ
・のらゲイシャ
・ 暮らしの灯を届ける、“温もりのもてなし人”
・Webメディア運営14年目
・やせの大食い
・満腹でポンポコリンにならないように腹八分目をがんばり中
・麺かため、味ふつう、油すくなめ をよく頼みます
・お酒は弱いけど好きです
・元書店員4年、元古書店店主10年、読書・選書が好き
・AI構文や生成の仕組みも、暮らしの一部としてやさしく扱えるよう、少しずつ覚えてきました。
・世界中の大図書館を束ねたようなAIの進歩に日々触れ、検索・要約・比較を駆使して知を磨いています。
・AIでレビューを事前チェック。おもてなしにも、ひとさじの安心を添えて。
・I am a Japanese creator.
目次
「まだやれる」は魔法の呪文？
気づけば、口ぐせのように言ってしまう言葉があります。
「まだやれる」
「もうちょっとだけ頑張ろう」
「ここで止まったら、意味がなくなっちゃう」
それは、まるで“魔法の呪文”のように、
わたしたちの背中を押してくれる。
──でも。
その魔法が効きすぎたとき、
限界の向こう側にまで自分を追い込んでしまうことがあるんです。
疲れているのに、動いてしまう。
眠いのに、スマホを手放せない。
泣きたいのに、「そんな時間ない」って飲み込んでしまう。
「まだやれる」と言いながら、
ほんとうは、もうずっと前から無理をしていたのに。
この言葉の奥には、
「止まったら価値がなくなる」
「がんばらない自分は認められない」
そんな深い“思い込み”が潜んでいることがあります。
でもね。
がんばり続けた人に必要なのは、“もっと”じゃなくて、“もう十分”という言葉。
「まだやれる」を手放すことは、
何かを諦めることではありません。
むしろ、
自分を責めずに許す“やさしさの扉”を開けることなのだと思います。
今日はその扉を、ほんの少しだけノックしてみませんか？
他人には優しいのに、自分には？
友だちが疲れていたら、
「無理しないでね」って声をかけるのに。
誰かが失敗して落ち込んでいたら、
「そんなこと誰も気にしてないよ」って笑えるのに。
──なのに、どうしてわたしには、
そんなふうに言ってあげられないんだろう。
自分にだけは、厳しい言葉がつい出てしまう。
「なんでできなかったの？」
「これくらいやらないとダメでしょ」
「またサボってるって思われるよ」
でもね、もしそれを、
大切な人に向かって言おうとしたら、
きっと言葉が喉の奥で止まるはず。
なぜなら、
その言葉は、思いやりではなく、追い詰めるものだと知っているから。
だから今日だけは、
その厳しさの矛先を、
すこしだけ外側ではなく、内側にやさしく向けてみませんか？
「わたし、大丈夫？」
「疲れてない？」
そんなふうに、
自分自身に問いかけてみることは、
少しもわがままなんかじゃない。
むしろ、
ずっと黙って頑張ってきた“わたし”に必要な、
とても自然で、やさしい一言かもしれません。
誰かを気づかうその手で、
そっと、自分の肩にも触れてあげてくださいね。
「おつかれさま」は自分に言っていい言葉
「誰かに言ってもらえたら、救われるのに」
そう思ったこと、ありませんか？
今日もなんとかやりきった。
しんどいけど、顔には出さなかった。
寝る間も惜しんで、まわりのことを優先した。
──それでも、拍手はない。
誰にも気づかれない。
そしてまた、翌日が始まってしまう。
そんなときこそ、
「おつかれさま」って、自分に言っていい。
誰かに認められなければ
その努力に意味がないなんて、そんなことはないんです。
あなたが「今日、がんばった」と思うなら、
それはもう、十分な理由。
他人の承認を待たなくても、
自分の言葉で、自分を受けとめていい。
声に出して、「おつかれさま」と言ってみてください。
……たったそれだけなのに、
ふいに涙がにじんでくることがあります。
それは、
ずっと気づかないふりをしてきた“わたし自身”に、
ようやく出会えたから。
何日も何週間も、
見えないところでがんばってきた心に、
やっと手を伸ばせたから。
やさしい言葉は、
誰かのためだけのものじゃない。
わたしがわたしにかける一言も、
ちゃんと効く“魔法”になるのです。
言葉をかける＝セルフケアの入り口
「おつかれさま」って、
なんてことない言葉のように思えるかもしれません。
でもね──
その言葉には、ちゃんと“触れる”力があります。
たとえば、
仕事終わりに「おつかれさま」と言われた瞬間、
それまで張りつめていた緊張が、ふっとゆるむことがあります。
誰かに優しく声をかけてもらったとき、
言葉が、まるで手のひらのように
心や体にそっと触れてくる瞬間があります。
そして不思議なことに、
自分の声でも、同じことが起きるんです。
──「おつかれさま、わたし」
そうつぶやいてみると、
最初は照れくさかったのに、
だんだんと身体の奥にまで、その“やさしい呪文”が届いていく感覚が生まれてきます。
言葉は、ただの音ではありません。
自分の声で、自分に触れる手段でもあるのです。
セルフケアって、
何かを買ったり、どこかへ行ったりすることだけじゃない。
ほんのひとこと、自分にやさしく語りかけることから始まる、
ごくごく小さな“手当て”のようなもの。
コモチは、そう思うんです。
だからもし、いまこの瞬間に、
あなたの中に疲れや孤独が少しでもあるなら──
「おつかれさま」と言葉をかけることを、
セルフケアの入口にしてみてくださいね。
コモチの“おつかれさまレシピ”
がんばりすぎた日、
人混みにまいった日、
人にやさしくしすぎた日。
そんな夜に、コモチが自分にしてあげる
“ちいさな儀式”があります。
まずは、白湯をゆっくり淹れて。
グラスでもマグでもいいんですけど、
手のひらがあたたまるカップを選ぶのが、ちいさなポイントです。
その間に、
冷蔵庫にある果物をひとつ。
バナナでも、りんごでも、グレープフルーツでも。
あまり深く考えずに、「今日のわたしが食べたい」ものを選ぶのがコツ。
そして、ほんのひとかけの甘いもの。
チョコレートだったり、クッキーだったり。
コンビニのシュークリームでもじゅうぶんです。
それらを、
照明をちょっと暗くした部屋で
ふーっと深呼吸しながらいただきます。
何も考えなくていい、
SNSも見ない、
ただ、「今日を終える」という時間だけ。
その最後に、
小さく、声に出してこう言うのです。
「……おわったね」
そうすると、不思議と肩が下りて、
心がふわっと軽くなっていくんです。
おおげさなご褒美じゃないけど、
コモチにとっては、
これが一番自然であたたかい
“おつかれさま”のレシピです。
もしよければ、
あなたにも、似合う“やさしい夜のレシピ”を
ひとつ、見つけてみてくださいね。
頑張った分だけ、ちゃんと癒されていい
「もっと頑張らなきゃ」
「まだまだ、こんなんじゃダメだ」
……そんなふうに、自分を追い込んでいませんか？
でもね、
“もう、よくやった”って、自分に言ってもいいんです。
むしろ、
言ってあげなきゃいけないんです。
頑張ることは美徳かもしれないけど、
頑張りつづけることだけが正義ではない。
立ち止まる日も、泣いてしまう夜も、
何もできなかった時間さえも──
それは、あなたが生きている証であり、
休むことで「次のわたし」を育てる時間です。
だから、今日という一日を
どんなふうに過ごしたとしても、
最後にはちゃんと終わらせてあげてください。
「わたしは、今日もがんばった」
「だから、もうおしまい」って。
自分のために、終わりを認めるということは、
自分を信じてあげることでもあるんです。
たとえ誰にも見られていなくても、
たとえ結果が残っていなくても、
あなたの頑張りは、ちゃんとあった。
あなたの疲れは、本物だった。
だからこそ、
癒されることに、遠慮なんかしなくていいんです。
誰かに言ってもらう前に、
まずはあなた自身が、自分にこう声をかけてあげてください。
──「今日もほんとうに、おつかれさま」
そのひとことが、
明日のあなたを、やさしく包んでくれるはずです。
